第6回・7回「大黒屋光太夫とロシア文化」(11月・12月)を開催しました。
今回は大黒屋光太夫等など、ロシアへの漂流民から聞き取りした記録であり、 ロシアの服装や装飾品、生活スタイルなど日本と異なる事柄も多く、日本人の イメージで書かれた箇所もあるので、各受講者から活発な意見・質問が出され 受講者一人一人納得しながら読み進めることが出来ました。
*今回使用したテキスト*
@『漂民台覧之記』(亀山市歴史博物館蔵)
帰国した漂流民・大黒屋光太夫の江戸城での公式会見の様子や、その問答から鎖国中の 日本の様子とロシア文化についてうかがいました。
A『欧羅巴州魯西亜記』(亀山市歴史博物館蔵)
ロシアの酒・米の製法や、火事の対処法などについて解読しました。日本のやり方と比較した 感想も書かれ、興味深く読むことが出来ました。
B『漂流船実録』(鈴鹿市蔵)
漂流した光太夫に関する亀山での噂や、光太夫が帰国した情報がどのように地元まで 伝わったのかなどが見えます。
11月21日・12月19日担当講師 : 当館学芸員 佐々木裕子
講座の様子 | 講師 |
講座に使われた資料の一部 | 講座の様子 |